さて、このページでは乾電池の液漏れについて書きたいと思います。

AV機器だけでなく、クーラーのリモコンや時計、懐中電灯等、特にアルカリ乾電池を使っていた場合に

いつの間にやらアルカリ乾電池が液漏れしていて困った経験を皆さんもお持ちではないでしょうか?

 

アルカリ乾電池から漏れ出た液体は高い毒性を持ち、腐食性も在るため大事なリモコンを壊してしまったり、

液体をうっかり皮膚に付けてしまい、火傷を負ってしまったりと問題になっています。

また、漏れ出た液体は乾燥すると飛沫(ひまつ)しやすくなり、部屋中にばら撒かれ

知らず知らずのうちに吸入してしまっていたりするケースも在るようです。

また、ハイハイしたての赤ちゃんは、なんでも口に含もうとするので大変危険です。

小さなお子様がいるご家庭では特に気をつける必要がありますね。

 

このアルカリ乾電池の液漏れ問題は古くからあり、ネットで調べると結構ヒットします。

その解決方法として最も多い答えが「リモコン等にはマンガン乾電池を使いましょう」と言うものです。

これはアルカリ乾電池とマンガン乾電池の液漏れをする条件がそれぞれで異なるためですが、

ただ、ここで勘違いされて困るのが、マンガン電池だって液漏れすると言うとことです。

マンガン電池は液漏れしないと思い込んでいる方が結構いらっしゃるような気がします。

また、「液漏れしにくい」と言うことから「滅多な事では液漏れしない」と解釈している方も多いようです。

液漏れの原因は主に過放電ですのでマンガン乾電池を使っていても条件を満たせば液漏れします。

ですからマンガン乾電池だからと安心せず、電池の入れっぱなしや使用済み電池の放置はやめましょう。

 

マンガン電池はリモコンの電源という用途ではアルカリ電池よりも液漏れの危険性は少ないです。

アルカリ電池は、まだ使えるだけの電圧が残っている状態から液漏れが発生するのに対して、

マンガン電池では、リモコンが使えなくなる程に使い切ってから液漏れが発生するため、

電池交換をする頻度が多いマンガン電池では、液漏れに当たる確率は小さくなります。

仮に液漏れを起こしてもアルカリ電池と比べて毒性や腐食性が小さい為、推奨されています。

 

そもそもこの問題は、家電量販店の店員が電池に対する専門的な知識がないくせに

アルカリ乾電池の使用を推奨するポップ広告等を陳列棚に出したのが問題だと管理人は思っています。

また、電池メーカーもリモコンへのアルカリ乾電池の使用を推奨するなど(リモコンへの使用に◎が入っています

これでは消費者が電池の間違った使い方をしてしまうのもしょうがないと言うものです。

消費者の「アルカリ乾電池は高性能 = なんにでも使える」と言う間違った認識は販売側の責任でしょう。

 

昔は高価ゆえに用途が限られていたアルカリ乾電池でしたが、

我々消費者の「アルカリ乾電池は高性能」という間違った思い込みから

アルカリ乾電池の需要が高くなり、大量生産された結果 値段が安くなって

本来ならば大電力を必要としないリモコンと言った製品にまで

アルカリ乾電池を使うようになってしまったのも被害を拡大した原因でしょう。

 

こういった電池の液漏れ対策には、マンガン電池を使う以外にもうひとつ対処法があります。

それは充電池を使うと言う物です、充電池は充電する事で再利用できる電池ですから

アルカリ電池の様に使っている最中に液漏れなどはまず起こしません。

 

ただ、ニッカド 蓄電池にしろニッケル水素 蓄電池にしろどちらもアルカリ電池の一種です。

ですので絶対に液漏れしないと言うわけでもありませんが、こちらの方が圧倒的に安全でしょう。

少なくとも通常使用の条件下で液漏れを起こすことはまずありません。

 

昔はニッカド蓄電池くらいしか充電池はありませんでしたが

現在はニッケル水素電池やリチウムイオン電池など色々あります。

ではどれを使えばよいのか分からないと言う人向けに以下の表にまとめておきます。

 

 電池系

特徴

用途

マンガン

乾電池

公称電圧1.5V

過負荷により電圧低下しやすい

使用により徐々に電圧が低下するが、

放電を止めると一時的に起電力が回復する

過放電が原因で液漏れする

昔、マンガン電池が充電できる充電器が

普通に売られていたような記憶が・・・ ?

その電力供給能力から

低消費電力製品の電源に向いている

主に時計、リモコン等。

 

 

充電後の性能は不明。

アルカリ

乾電池

公称電圧1.5V

マンガン電池と比べて大容量

内部抵抗が比較的大きいので容量の割に

実際に取り出せる電力は少なくなる場合がある。

使用により徐々に電圧が低下するが

マンガン電池よりも終止電圧後も粘る。

過放電が原因で液漏れする。

通常のアルカリ電池も専用の充電器で充電できます。

ただし、安全性はどのメーカーも一切保障しておりません。

ウォークマンなど、持久力を必要とする

製品への使用に向いている。

 

ストロボのチャージやデジカメなど

瞬間的に大電力を必要とする機器には適さない。

 

充電後の性能は不明。

ニッカド

蓄電池

公称電圧1.2V

ニッカド蓄電池は充電池の中ではタフで扱いやすい

内部抵抗が小さいので負荷時の電圧低下が少なく

瞬発力に優れ、終止電圧まで安定して電力が供給ができる

低温環境での電圧降下が少ない

容量は昔から450〜600mAhくらいと少ない、

マンガンやアルカリ電池と比べて自己放電がかなり多い

メモリー効果が顕著に出る(継ぎ足し充電は基本的に不可)

放置は厳禁、一旦不活性化すると回復しにくい

約500回の充放電が可能

乾電池の代替として使った場合、

定格電圧1.2Vの為、合性問題がある。

急速充電に強く、充電後すぐに使えるので

主な用途はラジコン等の玩具向けです

大電力・大電流の放電が可能なので

充電式電動ドリル等にも採用されている。

 

容量が小さく、自己放電も在るので

時計と言った長期間の使用には向かない。

ニッケル

水素電池

公称電圧1.2V

容量は2000mAh以上の物が多く大容量

内部抵抗が小さい(ニッカドには負ける)

終止電圧まで安定して電力が供給ができる

低温環境でも電圧降下が少ない

ニッカド蓄電池と比べて自己放電が多い

メモリー効果がある(ニッカドよりは少ない)

充電時、発熱するため急速充電に弱い

充電時に発熱するため、使用後すぐの充電は避け、

十分に休ませて冷えるまで待ってから充電するのが望ましい

充電時に発熱するため、充電後すぐの使用は避け、

十分に休ませて冷えるまで待ってから使用するのが望ましい

ニッカド蓄電池と比べて過充電・過放電に弱い

約500回の充放電が可能

電圧1.2Vの為、合性問題がある

大容量を生かしてのデジタルカメラ、

携帯音楽プレーヤー、ハイブリッドカー等

その他、充電式電気シェーバー

 

自己放電が多いのでリモコンや時計と言った

低消費電力で長期間の使用には適さない。

 

多数直列で使用する機器への新旧混用は避ける

 

リチウム

イオン

二次電池

大容量、高出力にして軽量!

メモリー効果もなく継ぎ足し充電も可能!

 

しかし、常用領域と危険領域とが非常に近い為

安全性確保のための保護回路等を内蔵した

電池パックとした形態で販売されるのが通常である

その為、単3形や単4形といったセル単体での

一般的な乾電池としては販売されていない

主にノート型パソコンや

携帯電話で使用されている。

 

 

乾電池の代替としては使えない。

 

 

 

  あれ?  どの充電池もリモコンには適していませんね・・・

 

 

しかも、こうして表で見てみると、アルカリ乾電池はストロボ等といった

大電力を必要とする機器には向かないなど、思ったよりも高性能ではありませんねー。

そうです、アルカリ乾電池の高性能とは、あくまでマンガン乾電池と比べて容量が大きいというだけであって

家電量販店の店員の言うような、なんにでも使える万能乾電池というわけでは決してありません。

電池にはマンガンやアルカリ、リチウム、充電式電池等、様々な種類があり、それぞれの種類ごとに

様々な特徴・特性を持っており、それらを使用用途により使い分けるのが理想的な電池の使い方となります。

 

 

さて充電池の話に戻りますが、実は充電池というのはリモコンの電源には適しません。

上の表のとうり、充電式電池には色々と取り扱いに注意しなければならない部分が多く

見た目は普通の乾電池の形をしていても乾電池のようにお手軽に使えると言うわけではなかったのです。

しかし、そんな従来の充電池の常識を打ち破る画期的な充電池が三洋電機から発売されました。

 

 

 

その名は eneloop(エネループ)

 

 

 

このエネループという名の新型ニッケル水素蓄電池、

「使い捨てない電地」としてテレビCMでごらんになった方も多いのではないでしょうか?

この新型ニッケル水素蓄電池は自己放電が極めて少なく、

従来のニッケル水素蓄電池が自然放電によって約半年ほどで使えなくなるのに対して(物によっては三ヶ月と持たない)

エネループでは、フル充電から半年後で90%、一年後でも85%の残存率を実現!

メモリー効果も低く抑えられており、継ぎ足し充電もOK!など

従来のニッケル水素蓄電池の弱点を見事に克服した画期的な蓄電池になっています。

 

その他として、

約1000回の充放電に耐えられるようになった。

容量は2000mAhと十分な容量を持つ。

−10℃の氷点下の環境においても電圧低下が少なくパワフル。

もちろん内部抵抗も十分に低く、ストロボへの使用も可。

と、従来のニッケル水素蓄電池の利点も引き継いでいる。

この様にエネループは乾電池の代替として十分に使える性能を持っています。

 

充電に掛かる電気代は一回僅か0.2円、

スイッチング電源の普及により昔のトランス式充電器に比べてはるかに安上がりになっています。

また繰り返し使えると言うことで地球環境にやさしく、破棄の際は再利用のシステムも確立されているなど

エコロジーの観点からもエネループはお勧めできます。

 

ちなみに三洋電機ではリモコンへのエネループの使用は○で、◎にはなっていません。

ですので管理人はこのエネループを比較的使用頻度の多いリモコンに使っています。

あと、無線式マウス、比較的電力を消費する電波時計、デジカメ等で使用中です。

使用頻度の比較的少ないリモコンにはパナソニック製のマンガン乾電池を使い、住み分けをしています。

 

       

画像は三洋のホームページから拝借したものですが

この充電器と充電池のセットを管理人は買いました。

 

え? なぜ充電器を二台も買ったのかって?

 

それは片方が緊急時に使う急速充電器で、

もう片方は充電に7時間ほど掛かる通常の充電器だからです。

 

上の表でも書きましたがニッケル水素蓄電池は充電時に発熱します。

この発熱は急速充電器などで短時間に充電すればするほど高温になる為

蓄電池の熱劣化の観点から発熱の少ない通常の充電器を常用しています。

本来なら備蓄の利くエネループですから、緊急用急速充電器は必要ないのですがー、

 

充電池の性能をフルに引き出す、リフレッシュ充電機能。

充電池の残容量を確認できる、残容量チェック機能。

充電完了後も常時満充電を維持してくれる、満充電キープ機能 。

 

これらの機能は急速充電器の方にしか搭載されていません。

特に急速充電器に搭載されているリフレッシュ充電機能は、

メモリー効果等でばらけた個々の性能をリセットしたり、

不活性化した充電池を蘇らせるのに有効な機能です。

そんな訳で仕方なく2台買ったと言うのが実情です。

三洋電機の販売戦略にまんまと引っかかってしまった管理人であった。

ちなみに、エネループ対応急速充電器には二種類あって、

リフレッシュ機能等を搭載していないタイプもありますので購入時にはご注意ください。

 

 

 

 

 Think GAIA for Life and the Earth

 

 

 

 

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※終止電圧

終止電圧とは、乾電池を使い切った状態の電圧の事である。

乾電池を使い切った状態とは、乾電池の電圧が0Vの状態になる事ではない。

アルカリ乾電池の場合、負荷状態で安定した電力を供給できるのは1.0Vくらいまでとされている。

この約1.0Vがアルカリ乾電池の終止電圧であり、アルカリ乾電池を使い切った状態とみなされる。

そして、アルカリ乾電池の出力電圧が1.0Vを下回った以降も放電を続ける状態を過放電と言う。

アルカリ乾電池はマンガン乾電池に比べて終止電圧が高く、終止電圧後の放電量も多い。

その為、低消費電力製品であるリモコン等は終止電圧後でも動作する物が多く、

気づかずにリモコンを使い続けることで過放電の状態となり、

それがアルカリ乾電池の液漏れの原因となっている。

電球を使った懐中電灯等は、電池の電圧が0Vになるまで電流を流し続ける為、

過放電状態になりやすく、液漏れの危険性も大きくなる。

 

 

※内部抵抗

アルカリ乾電池は内部抵抗が比較的高く、使用により徐々に内部抵抗が増加する傾向が在る。

アルカリ乾電池の初期電圧は1.6Vあるが、使用により徐々に内部抵抗が増加すると

負荷時の電力供給能力が低下して電圧も低下する為、厳密な電圧を必要とする製品では

まだ十分に電気容量が残っているにもかかわらず電圧不足により製品が使用不能に陥る。

逆に低消費電力製品では、負荷が少ないため電圧が低下せず製品が動作し続ける為、

これも過放電の原因となる。

 

 

※多数直列で使用する機器への新旧混用は避ける

ニッカド蓄電池に比べてニッケル水素電池は過充電・過放電に弱いので

多数個を直列で使用する製品で新旧の電池を混用すると、

メモリー効果及び、劣化のばらつきにより個々の電池に性能差が生じ、

そのまま使い続けると先に放電を終えた電池が過充電・過放電の状態となり

充電池の劣化が進行しやすく、不活性化して使用不能になったり、場合によっては破裂する事もある。