スーパージェッター 流星号

フルスクラッチビルド

 今から半世紀ほど昔の60年代中期、少年たちを夢中にさせたアニメのひとつに「スーパージェッター」という作品がありました。

 30世紀の未来から、時の流れを越えてやってきたタイムパトロール・エージェントであるスーパージェッターが、20世紀の現在で大活躍する冒険活劇ですが、ジェッターの愛車でありタイムマシンでもある流星号は、その流麗なスタイルから昔も今も高い人気を誇り、プラモデルやミニカーが何種類も出ていました。↓はそれらの一例です。

 しかし、既成の製品はどれも劇中の流星号のイメージとはかなり異なり、個人的に満足できるものではなかったので、今回は約1/72スケールで製作してみました。

 「約」というのは、なにぶん昔の作品なので、流星号のスペック等細かい設定がなされておらず、全長/全幅がわからないのです。今回は、シートのサイズなどからコクピットの大きさを割り出し、それをもとに簡単な三面図↓を描いてだいたいの大きさを決めました。実寸にしてボディがほぼ6センチ、テールフィン先端まで含めると約7センチになります。

 この図をもとに木型を作り、1.2ミリプラ板でボディを、1ミリ透明塩ビ板でキャノピーを絞って製作しました。なお、タイヤだけは自作が難しいので、1/100スケールミニカーのタイヤを流用しました。

 それにしても、30世紀のテクノロジーの産物であり、空を縦横に飛び回る流星号に、いまだにタイヤが装備されているのが不思議です。当初は、玩具用のアレンジでアニメの設定にはないのだろうと思っていましたが、流星号の登場シーンをよく見ると、確かにタイヤが描かれていたのです。というわけで、今回製作する流星号にもタイヤが装備されることになりました。

 非常にシンプルな形状の流星号ですが、シンプルなだけにごまかしが効かず、二次元のウソを辻褄合わせしながら解消していく作業は、思いのほか大変でした。

 特にキャノピー回りはいい加減で、ボディ後部へのつながりの処理には苦労しました。

 特徴的な機首の形状は、当時最新鋭だった0系新幹線の影響が見られます。一般のイメージよりやや鋭角的な感じにしましたが、これは絵に描かれる流星号が前方至近距離からのものが多く、ちょうど仔犬や子猫の魚眼フォトみたいにデフォルメされていると考えられ、それを修正してみたものです。

 正面および真後ろからの映像です。

 アニメの流星号は、まるで生物のようにくねくねと動き、形状を掴みづらいのですが、静止状態ではこんな雰囲気ではないかと思い、作画しました。

 モデル製作上ちょっと気になったのは、テールフィンの角度です。アニメではこの辺の描写がいい加減で、場面によって、かなり開いているように見えるシーンもあれば、別の場面では二枚とも垂直に延びているようにも見えます。

 当時、参考にされたと思われる'59年型キャディラックなどのアメ車のテールフィンは、ほぼ垂直に延びていましたが、実際に流星号のテールフィンを垂直に付けてみると、なんだか不安定な感じになって、どうもよくありません。結局、上のラインが後方にわずかに広がって見える程度の緩い角度を付けてみました。個人的には、これくらいが正解なのではないかと思ってます^^;

 流星号のテールには、5個の噴射口が見えます。当初ここはタミヤ製のプラパイプを使う予定だったのですが、径の合うパイプが出ていません。写真だと太く見えますが、実際には外径2ミリほどのかなり細いパイプで、タミヤの3ミリでは全然太すぎたのです。

 仕方なく鉄道模型用のパーツを捜しに行ったのですが、これまた品切ればかりで昨今の鉄ブームがウソのようです。

 幸い、店員さんが店の奥から捜しだしてきてくれたアルミパイプがちょうどいい太さで、それを輪切りにしたものをテールパイプとして使っています。

 車体下面。30世紀のメカなのに、前近代的なタイヤを装備しています^^;

 この塗りわけも、アニメのシーンを詳細に見ていて発見しました。下面にはタイヤ以外の装備は見られず、車体浮揚用の噴射口のような、この手の車によく見られるギミックもありません。これで一体どうやって浮き上がるのか、不思議です。

 まあ、昔のことですから、そこまで考えていなかったんでしょうけど。なにせ1000年も未来のテクノロジーですから、反重力装置くらい備えているかもしれないし(ジェッターの装備の中に反重力ベルトというのがありました)

 となると、ますますタイヤの存在が無意味に思えますね^^;

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