ハセガワF-16キットのエアインテイクとジェットノズルについて

 ハセガワの量産型F-16キットは長い間1/72キットの頂点に君臨していますが、すべてが満点、というわけでもありません。特に気になるのは、正面から見た時のエアインテイクの奥行きの無さと、内側がのっぺらぼうのジェットノズルです。

 しかし、いずれもちょっとした追加工作でずいぶん印象を変えることができますので、ここではそのやり方を説明してみようと思います。

 パーツ状態のエアインテイクは、リップ形状など1/72としてはかなりいい感じに仕上がっていて、ほとんど文句なしなのですが、唯一気になるのがわずか2センチ程度のところで塞がってしまっている、ということです。

 このキットが発売された当時(1985年ごろ)には、まだインテイクダクトを作ったり、奥にあるエンジンのファンブレードを再現したりすることは一般的ではなかったのですが、それにしてもこんなところで塞がれてしまってはどう見ても不自然です。といって、突き当たり部分だけを黒く塗るのはかなりのテクニックを必要とします。

 そこで、もう少し奥行きのあるインテイク内部を表現するために、思いきって突き当たりの部分を取り払って、プラ板でダクトのスロープを追加することにします。

 突き当たりの部分をくり抜いたところ。

 ピンバイスで穴を開け、その穴をつなぐようにカッターでカットするとか、ピンバイスにくわえた木綿針をライターで熱して、ホットナイフのように切り抜くなどやり方はいろいろあります。

 どの方法でも、切り取ったあとの断面を棒ヤスリや耐水ペーパーできれいに磨き、段差が出ないようにしておきます。

 0.3ミリ程度の薄いプラ板を用意して、インテイクダクト延長部分を作ります。

 このとき、どっちみち上半分は見えないので下半分だけ用意すれば十分です。

 プラ板にはダクトのカーブに沿うように、指でしごいてRをつけてから、瞬間接着剤でがっちり接着します。

 接着し終わったダクト延長部分です。延長したダクトは、胴体下半分パーツの主脚庫前の隔壁あたりまでで十分です。

 F-16AプラスやF-16XLではさらに先に延ばして、奥にファンブレードまで取り付けましたが、懐中電灯で真正面から照らさない限りほとんど見えません^^;

 見えない部分を凝っても仕方がないので、突き当たりの部分をつや消し黒で塗っておくだけでOKでしょう。

 瞬間接着剤が固まったら、再び棒ヤスリなどで凸凹をなくし、さらにサーフェサーを塗って表面を平滑化しておきます。これで、正面から見るとこんな感じ(←)になります。

 パーツをキットに組み込み完成するとこう(→)なります。

 ジェットノズルの方はぐっと簡単です。0.3ミリプラ板を、まず2ミリ幅にスライスします。Pカッターよりも、普通のカッターで切る方が簡単なようです。

 2ミリ幅の帯状のプラ板ができたら、定規にあわせてできるだけ正確に1センチ幅でカットして行きます。そうすると、写真左のような短冊状のプラ板が何枚もできます。あとはこれをできるだけ等間隔に、ノズルの内側に貼って行くだけです。このとき、どうしても最後の方で間隔があわなくなってしまったりするので、接着剤は流し込みタイプのサラサラなものを多めに塗って、ある程度位置の移動ができるようにしておきます。

 実際にはアイリス板は互い違い二枚重ねになっているのですが、ちゃんと再現したらかなり厚めになってしまうので、ここは一枚であとはそれらしく塗装で表現しました(写真右)

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