侮りがたいおすすめ度
★★★★☆
広末涼子の人気絶頂の頃に公開された映画のため、アイドル映画と見る向きもあるが侮ってはいけない。
宮沢賢治の小説「双子の星」チュンセとポウセからみた20世紀最後の地球。
原題を舞台にしながらノスタルジーを掻き立てる。ヘタウマのミュージカル仕立てもそれをうまく演出する。もともと16ミリや8ミリを主に使ってきた監督なので、「残されたフィルム」の使い方もにくい。
原將人監督はその後も良質の映画を作り続けているが、もっと表に出てきても良い人だと思う。
ハリウッドだけが「映画」という伝説の終わり。おすすめ度
★★★★☆
シンクロする視点というのが思いがけない効果を生み出すこともある。というのがまず最初に思った感想。
映像というのは記録の連続的な再生であってそのスタンスを忠実にやった映像美という印象。
やはりこれは広末ファンのためだけじゃくて奇妙なオタク現象だけに留めておくにももったいないもんがあると思う。
確かに近代日本的なもんがあるかもしれない、、だけどこれは近代に収まるもんでもないような気もする。どんなに言われてもこれが日本の映画だと無理やりにでも言い切ってやっちゃうしかないんだと確信しちゃった。
あとトウキョウ NO1 ソウルセットのプロモを担当してる人が参加してるんでそれも見ちゃった理由なんですけどね。少しでも興味ある方はそっちのほうも見てみてください。
傑作としかいいようがない
おすすめ度 ★★★★★
ある日、寝ころびながらテレビをつけっぱなしにしていた。好きでもない広末涼子の幼い顔。が、しかし、数分後、僕はガバッと起き上がることになった。オタク少年と広末が恋愛というより、「ニューロン、ばっちばち」とかいいながら戯れたり、歌ったり。二人が精神的に幼すぎて、恋愛になっていない。でも、そのみすみずしさは何と表現したらよいのだろう!全編に漂う、その感覚。「純粋」などという一言でかたずけてほしくない!「広末」「二次コン」の検索にひっかからないアナタへ。日本映画史上に残る傑作です。
概要
73年に長編ドキュメンタリー『初国知所之天皇』を発表して評判となった自主映画の原 将人。彼の劇映画第1作は、何とアイドル広末涼子の初出演&主演作である。この意外な組み合わせが、これまでにないまったく新しい映画を生みだした。
高校2年の放送部員遠山 杏(広末)は、片岡 徹(圓島 務)と名乗る変わった少年と知り合う。彼は地球が滅びるまでをビデオカメラに記録している宇宙人だという。2人は、夏休みに東京中を映してまわる。やがて徹は地球を求めてオーストラリアへ旅立ち、残された膨大なテープの前で杏は立ちすくんでしまう。
主演の2人が撮影した映像を使用したり、既成の映画作りとは違う、変幻自在の映画になっている。初々しい広末の歌うシーンもあり、デビュー直後の広末涼子の記録としても楽しめる。(堤 昌司)