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きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス ニJ- 22)

西尾 維新
おすすめ度:★★★★★
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ミステリ
おすすめ度 ★★★☆☆

世界シリーズ3作目ということですが、前2作とは趣が異なります。
舞台設定を変えたことにより、全く別の小説のような印象を受けました。
もちろん登場人物は共通していますし、舞台も「箱庭」という意味では同じなのですが、
あまりシリーズの一作として捉えるべきではないのかもしれません。

トリックが素晴らしい!とかは言いにくい感じですが、
会話の回し方とかはいつも通りで安心感があります。
作中にあるようにエンターテイメントの対極としてミステリを定義するならば、
本作はたぶんミステリではないんでしょう。



私はこのふたりのキャラクターは好きですね。
おすすめ度 ★★★★★

この作品の主人公
病院坂黒猫と櫃内様刻(ひつうちさまとき)。
私はこの作品で初めてこの二人を知りました。

今作は「現実と創作」がポイント。
私は第一章を読み終わるまで病院坂が女性だとは思いませんでした(笑)。
とにかく今回は物語の内容よりも構造を見てくれといった感じの作品になってます。だから事件的にはさほど震えるようなものはありませんが、この構造のおかげで「えっ、これって本当のこと?」というふうにとまどいます。なぜとまどうかは実際に読んでそのわけを察して下さい。とにかく病院坂と櫃内とのやりとりが面白かったし、邪悪なキャラクターもでてこないので、西尾維新にしてはゆったりと読める作品です。

創作なのか現実なのかハラハラさせる本です。
そして読んでいて、ああ嘘で良かったと安堵する。
シリーズ3作目ですがこれからでも問題なく楽しめます!



『いつもどおり』にやや物足らず
おすすめ度 ★★★☆☆

『世界シリーズ』3作目,『メフィスト』2008年5月号に掲載された作品です.

作品全体に何重と張り巡らされた『仕掛け』がなかなか凝っており,
その少し不思議な感覚の中で綴られる,珍道中(?)が楽しみどころ.
先行掲載時に『番外編』とあったように,これまでとは違った雰囲気で,
過去作のような『重さ』はなく,血なまぐさい事件もほとんどありません.

ただ,『仕掛け』以外の印象が今ひとつで物足らないところが残り,
そのため,お得意の掛け合いや言いまわし,キレイに落ちる結末など,
まずまずに楽しめはするものの,無難というか『いつもどおり』の印象.
これがシリーズ完結後なら,また違うふうに読めたのかもしれませんが….

また,『仕掛け』自体も,はじまってはやいうちに語られてしまうため,
それ以降,結末までもなんとなくに想像がついてしまうのは残念なところ.
小説や作家について語らせるくだりも,好みがわかれるところだと思います.

先行掲載時との違いは表紙と扉絵と後書のみ,書きおろしはありません.
なお,前作の後書では本作で完結する旨が語られていたかと思うのですが,
その後,五部作完結へと変更,続刊は08年11月,09年05月の予定だそうです.
本作がこのような『番外編』になったのは,もしかしたらそのへんの影響かも?



一般正解率60%
おすすめ度 ★★★☆☆

やってることはおもしろい。
こんな風にしちゃってどうオチをつけるのかという点に読者の焦点が移っていくタイプの構造の小説でした。
もっとも、終幕は結構多くの読者の見当の範囲内のものになってしまったのではないかと思います。
いつもの西尾節は堪能できるので、維新好きの方は損したような気持ちにはならないでしょう。
まぁ、このシリーズは好きなので次回策に期待とかです。
終始上から目線で御免。


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