「蟷螂捕蝉」観劇報告

蟷螂捕蝉チラシ蟷螂捕蝉チラシ中
左側のチラシを真ん中から左右に開けると中が右のようになってます。


9月21日から10月8日まで、香港藝術中心で行われた舞台、「蟷螂捕蝉」を観てきました。黄秋生は5年ぶりの舞台だそうです。 そう考えるとラッキーでしたねぇ。前評判も良かったようで最初に予定では9月中で終了だったんですが1週間ほど伸びて10月初旬までと なりました。そのため、狙っていた楽日では無くなったんですがなかなか面白い舞台でした。
藝術中心の劇場は客席数300ほど、日本で言えば池袋のシアターグリーン(ってまだあったっけ?)のようないわゆる小劇場と言う感じの舞台。 二階席が80強と言ったところで学生用に安いチケットになっています。あの埃っぽい匂いも劇場ならではのものですね。香港でマイクを通さない声で お芝居を観るのは始めてなので開演前からわくわくしてしまいました。
お話しは殺し屋二人がとある安宿に呼び出されたところから。これが初仕事の南越(南ベトナム)・飾演謝君豪はスーツを着こなし(?)部屋に入るなり 拳銃を構えてチェックして回る始末。一方、ベテランの北越(北ベトナム)・飾演黄秋生はよれよれのTシャツ、バミューダにフィッシングベストと言う 軽装で無防備に入室。ここで、窓を開けて「良い部屋だねぇ、向かいが墓場だよ」と軽いギャグ。
さて、何のために呼び出されたのか判らない二人は緊張しながら待つことにだんだん疲れて行きます。この間、やたらとボスから電話が掛かり(携帯に) 部屋代の話からマックの朝食セットの話へと話題は飛ぶ(北越はマックを愛しているらしい・彼のマックのお姉さんの真似は傑作)とその時足音が・・・。
床に耳を付けて伏せた北越は足音だけで「女一人」「30歳」「髪は長い」「左から五番目の部屋へ入っていった」と呟き(爆笑)、南越はその部屋へ様子を見に行きます。
蟷螂捕蝉劇本 ここで暗転。
明るくなるとなぜか部屋の真ん中に大きな回郷バッグ(赤・白・青の縞柄カバン)が。北越の指示で袋のファスナーを恐る恐る開ける南越。そしてっ!北越の制止も聞かず 顔を突っ込む。なぜか抜けなくなる南越。(回りを飛び回って道教の除靈をする北越・大爆笑)。北越は中には「日本美人」がいると言う。そして出て来たのは・・・。ダッチワイフ! ど〜も、日本人てーとこーゆーイメージになるのよねぇ。(^^;;
このダッチワイフをバッグから出していろいろやり取りしている間にふと南越が抱きしめて「・・・気持ち良い」とつぶやくと北越が横取りして恍惚としてるとこなんか かなりアヤシげながら客席大爆笑。
南越は自称英語が得意と言う事で怪しい英単語をいろいろ喋ってます。で、新聞でも書かれた「粗口」(スラング)続出と言うことになるんですね。それと、北越が持っている カバンはほとんどドラえもんのポケット状態でなんでも出てきます。この中から良く出てきたのがオレンジ。北越はやたらとオレンジを剥くんですね、食べもするけど。
この後、北越は二年間入浴していないと言う話になって突然バスルームに行きシャワーを浴び出す北越。その間にも何度も電話が掛かりどんどん精神的に追いつめられていく南越。 なぜ、自分はここに呼ばれたのか? 何時まで待っているのか? 一人になった南越の耳にノックの音が。飛び出した南越の手には花束。誰が何のために?
こうしてプレッシャーにつぶされてついには北越、南越はお互いに銃口を向け合う!
我を取り戻した二人に聞こえるのは数十人が向かってくる足音。二人はどうなる?

と言うことでオチですがもう公演も終ったことだしこれから観る人はいないだろうから話しても良いよね。なんとボスから電話が入り誕生日のサプライズパーティーのために みんなが呼ばれたと言われます。この時には上から大きなバースディケーキがあの「ハッピィバースディトゥユー」のメロディと共に降りてきます。あんなに疑心暗鬼に陥ったのに〜!

さて、終演後に会った黄秋生は汗を拭いただけで着替えてました。劇中でやたらオレンジを剥いていたせいか、指先からはオレンジの匂いがしました。そして久しぶりの舞台でとても嬉しそうでした。 日本からも観に行った人がいるのがとても嬉しかった様子。日本でも沢山のファンがいて応援していますと言ってしまったので(^^;;みなさまよろしくお願いしますねっ。