名古屋開府四〇〇年祭の大山車祭りのドキュメンタリーを制作した、
監督森零を訪ねて、以前名古屋碁盤割で呉服屋をしていた間下さん(75才)
が現れた。
写真や8ミリ映画が趣味の間下さん。 戦争で失われた格式高い人気の山車
東照宮祭「七間町 橋弁慶車」のお囃子を 戦後、佐藤國三郎氏に習い、
笛の指づかいは忘れてしまったが今でも俗唄は覚えていると 当時の俗唄を
歌いだしました。
・・・50年間 途絶えていたものが 間下さんの記憶に残っていた。
早速 先の映画製作でアドバイザーを務めて頂いた山車楫方組の二番永田組
四代目組頭の矢沢新吾氏に報告すると、「是非、間下氏からご教授いただき
橋弁慶のお囃子を再現したい」ということで、二番永田組と御洒洛の協同の元
お囃子の復活が始まった。
そして同時に、お囃子復活を中心とするこのドキュメンタリー映画製作
プロジェクトが始動した。
山車を愛する人達が、四〇〇年祭に向けて3年という時間をかけ準備に
費やしたパワーが、途絶えたはずの名古屋の宝を復活することに繋がった
“奇跡”
伝統文化を継承していく事の大切さ・素晴らしさを、一人の記憶から、
音という時間芸術を忠実に再現する事の希少性と重要性、お祭りのプロ
(日本の宝を継承する人々)の生き方や意気込みが、この映画を通して
感じられることでしょう。
そしてさらに 橋弁慶車を始めとする戦前の山車のモノクロ写真をカラー
変換するというプロジェクトも加わり一層 充実した映画となりました。
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