「呼子星」名場面集
(昭和27年作品 著作権は切れています)



 

 

冒頭、題名の前に男性のアップが映ります。

バックはピアノの短調の曲が流れます。

 

 

 

 

 

テイチクの元社長の追悼の文字が出ますので、冒頭の男性は南口氏であろうと思われます。

 
 
 

 

 

 

これらの浪曲師や歌手の方々はテイチクからレコードを出していたのでしょう。

ピアノ曲はずっと流れていますが、ところどころ弾き間違いが・・・。

 

 

 

 

そしてタイトルが出ます。

ここから音楽は菅原都々子「呼子星」に変わります。

 

 

 

 

 

 

寿々木米若らは実名で出演しています。

三益愛子(民子)は、米若のバックで三味線を弾いているという役です。設定は昭和5年。

   
さて 、民子は結婚していて子供が一人います。みどり(松島トモ子)です。松島トモ子は、白鳥みずえの後、母ものに何作か出演しています。

今日は遊園地に来ました。

お父さんは、遊園地でボールを投げて当てるとその景品がもらえるという当て物をやります。見事 景品に毬をまらいます。
ところがその帰り、みどりが落として転がった毬を取りに線路にはいったところ、運悪く通りがかった汽車に引かれて死んでしまいます。
当時は父親が亡くなると、何かと子供はお金持ちの家にあげなさい、という人がいたらしく、民子にもそういう人が現れます。

呉服屋の「いわき」にみどりをあげなさい、そうでなければ自分と結婚しろ、と言って汽車の中で民子に言い寄ります。

民子はやめてくださいと言って払いのけますが、当時の客車はドアがなく、この男は払いのけられた拍子に客車から転落して死んでしまいます。

逮捕される民子。
民子は刑務所へ。
民子は囚人159号になってしまいます。

しかし、この話の流れだと殺人は考えにくく、せいぜい傷害致死で過剰防衛の減軽もありそうではあります。

   
さて15年が過ぎて、民子は出所し、以前世話になった新宿の「寿司源」というすし屋で出前をしています。

みどりは「いわき」に引き取られて呉服屋の令嬢として育ち、婚約しています。

 

みどりが街を歩いていて、手袋を落とし、偶然通りがかった民子がそれを拾ってあげて母子は再開します。

この時点ではまだお互いに母子と認識していません。

みどりの婚約者(小林桂樹)は、なんと寿司源の得意客で、どこかの庭園で開かれた婚約披露パーティに寿司源の皆さんも招待されます。

民子は抽選で毬を当てます。毬を手渡すみどり。

婚約者は既に母子であることを知っており、毬を手渡した後で、あれがお母さんだと告げます。

みどりは受けることができず、私にはお母さんなんかいない、私を捨てた人はお母さんじゃない、と言います。

民子は木陰からこの会話を聞いてショックを受け、そのまま立ち去ります。

一晩たって、みどりはすべてを理解し、改めて母に挨拶するため寿司源を訪れます。しかし時遅くその朝民子は寿司源をやめており、行方知れずになります。

婚礼の日、民子は花嫁姿を一目見ようと、式場の窓からこっそりのぞいています。しかしみどりに見つかり、緑は「お母さん、お願いです、式に出席してください、みどりを見てください」と言いますが、民子は「あなたなんか知りません。こんな者があなたの身内のはずがありません。」と固辞します。

本作品のクライマックスです。

しかし新郎も民子を説得し、民子も折れて母親として式に出席することになりハッピーエンドとなります。

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