ザ・ロック

アルカトラズ島

 サンフランシスコの沖に浮かぶこの島は、クリント・イーストウッドの「アルカトラズからの脱出」をはじめ、数々の映画の舞台になってきた。
2010年の映画「ザ・ウォーカー」では、核戦争で文明が崩壊した後、デンゼル・ワシントンが長く苦しい旅を続けてアメリカを横断し、
世界にたった1册だけ残った貴重な本を東海岸からこの島まで運び届ける。
 1963年に閉鎖されるまで、脱獄不可能な凶悪犯罪者専用の刑務所としてアル・カポネ、マシンガン・ケリーなどの有名な囚人も収監されていた。
岩だらけの外観からザ・ロックとも呼ばれている。

 この映画「ザ・ロック」では、12人のテロリストが海軍の兵器庫から神経性毒ガス・ロケットを奪ってアルカトラズ島にたてこもり、
サンフランシスコにその照準を定めた上で政府を脅迫する。
その時、運悪く島にいた観光客は人質として牢獄に閉じ込められる。
 
 島を知り尽くした、わけありの囚人メイソン(ショーン・コネリー)が成功すれば釈放するという約束のもとに牢獄から出され、
FBIの化学兵器研究者グッドスピード(ニコラス・ケイジ)とコンビを組んでテロリストに立ち向かう。
灯台は、映画の後半、アクションシーンの舞台になる。

行き方 サンフランシスコとアルカトラズ島を結ぶのは、ブルー&ゴールド・ライン社の船で、ピア33から出ているが、このアルカトラズはサンフランシスコ観光で一番の人気を誇っている。
切符が確保されているツアーは別として、フリーで当日の乗船券を買うのはまず無理。観光シーズンには翌日の切符さえ手に入らない。

 自分で行く場合は、前日にチケットを購入しておくかネット予約しておけば大丈夫。出港時間までピア39のショッピング・モールを散策するなどの時間的余裕が生まれる。

 一旦島に上陸すると、帰りの船がある限り何時間滞在するのも自由。
かつての囚人が自分で書いた本のサイン会を開いていることもあるし、日本語の音声ガイドで一通りの知識を得た後は、自分の興味ある場所を心行くまで見ることができる。


プレシディオ墓地

 ここは、ゴールデン・ゲート・ブリッジを見下ろす小高い丘で、軍人とその家族が葬られる国立墓地。
化学兵器強奪に向かう前、義憤に燃える海兵隊のハメル准将(エド・ハリス)は降りしきる雨の中、先立った妻バーバラの墓前に作戦の決行を報告する。
 しかし、その意図にもかかわらず、金だけが目当ての部下たちは准将を裏切り、エド・ハリスは銃弾に倒れる。

 ショーン・コネリー主演の映画「プレシディオの男たち」の舞台、陸軍プレシディオ基地はこの国立墓地に隣接していたが、軍が撤収した後、国立公園レンジャーが管理する土地になった。

行き方 ゴールデン・ゲート・ブリッジの南にある。レンタカーでなければ、タクシーで。


フェアモント・ホテル

 免責を条件に、ショーン・コネリーが監獄から出されて、向かったホテル。
この屋上で「おまえはロック・ミュージシャンか」とからかわれる長髪を切って精悍なスタイルに変身した後、FBI長官ウォマックを宙づりにして逃走する。
 サンフランシスコを代表する高級ホテルのひとつで、入口に飾られた万国旗が目印。
屋上シーンのバックには、トランスアメリカ・ピラミッドなどサンフランシスコを代表する建物が写っている。

行き方 ケーブルカーのカリフォルニア線かパウエル・マーケット線を利用。
    ホテルの近くのメイソン・ストリートやカリフォルニア・ストリートなどで降りる。


パレス・オブ・ファイン・アーツ

 フェアモント・ホテルから逃走したショーン・コネリーはカー・チェイスの末にFBIの追跡を振り切り、
娘ジェイド(クレア・フォラーニ)をここに呼び出して、密かに会う。
ニコラス・ケイジは、それを察知していたが、警官隊が到着するまで黙認してやる。

 娘との短い再会の場になった石造りのベンチはドームの真下に置かれていたようだ。

行き方 レンタカーかタクシーで。下記フリート・ウィークのベスト・ポイント、クリッシーフィールドはすぐそば。


フリート・ウィーク

  サンフランシスコでは毎年10月にアメリカ海軍のフェスティバル、"フリート・ウィーク" が開催される。
軍艦の一般公開やミリタリー・バンドの演奏会も開かれるが、一番の人気はエア・ショー。

 「ザ・ロック」の終盤に、島を爆撃する任務を帯びて飛来するF/A18はこのエア・ショーの"ブルー・エンジェルス"を撮影した映像を使っているという。

 アメリカ各地で開かれるエア・ショーのうち、このサンフランシスコを選んで見に行くメリットが2つある。
ひとつは開催時期が毎年10月第1週の土曜日と決まっていて、前もって旅行の予定が立てやすいこと。
もうひとつは天候に恵まれているカリフォルニアでは、荒天のため中止になることはまずなく、おまけにほとんどの日が快晴だということ。それに、サンフランシスコ市内のどこからも順光で見ることができる。

 ハワイのヒッカム空軍基地やグアムのアンダーセン空軍基地は晴れだったたとしても必ず南の島特有の雲が出ていて、
青空をバックにスモークを引く編隊飛行を楽しむことはできない。

 マリン・パークに設営された有料の観覧席もネットで売り出されているものの、これは全く買う価値がない。
2列目より後は前の人の頭が、1列目が買えたとしても海岸に立っている標識が邪魔になって写真が撮りにくい。

 ベスト・ポイントはクリッシー・フィールドから東へ少し歩いた所にある防波堤。場所取りをする必要もないほどスペースに余裕があり、
そこには有料観覧席に向けた音楽や解説アナウンスも聞こえて来て雰囲気は満点。

 演目や参加チームは毎年変わるが、3時間にわたるエア・ショーのトリを務めるのは米海軍の"ブルー・エンジェルス"。
空軍の"サンダーバーズ"とトップを競う世界最高峰のパフォーマンスを見せてくれる。

 エア・ショー開始の2時間前に、霧の中からゴールデン・ゲート・ブリッジをくぐって原子力空母カール・ビンソンが入港して来る。
飛行甲板には"ブルー・エンジェルス"F/A18の青い機体も見える。



 エア・ショーが始まると、高性能機動飛行を披露するF15とF/A18、カナダ空軍のチーム"スノー・バーズ"、複葉機によるアクロバット飛行、垂直離陸機オスプレイ、ステルス爆撃機B1のデモンストレーションなどと続き、最後は"ブルー・エンジェルス"の登場。


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