悲情城市


1998年にヴェネチア映画祭でグランプリを受賞した台湾映画。

 大陸の中国人が台湾の人たちを虐殺した1947年のいわゆる2.28事件はずっと台湾近代史のタブーとされてきたが、台湾生まれの総統が続けて選ばれるような社会の変化を背景に、小説、映画の題材に取り上げられたり、事件の検証がされることとなった。
この映画は太平洋戦争の終結から2.28事件の頃を時代背景にしており、事件に翻弄された家族を描いている。

キューフンの町

  台湾の北部にあるキューフン。この町はかつて金鉱山の町として栄え、にぎわったが、やがて鉱脈は枯渇して町はさびれた。しかし、映画「悲情城市」の舞台になったことから、今度は一大観光名所として脚光を浴びることになった。
 
映画の舞台とはいうものの、映画の中にキューフンの町がそれほど登場しているわけではない。むしろ多くの人にとっては宮崎アニメ『千と千尋の神隠し』に出てくる町はここをモデルにしたらしいといった方がピンとくるのではないだろうか。赤いちょうちんが並んだレトロな町並みを歩いていると、確かにそうなのだろうと思ってしまう。
 
「悲情城市」に「黄金酒家」という名前で登場する店は映画のヒットを受け、「悲情城市」という看板を掲げて営業している。その店のすぐ横にある石段はキューフンの中でも最も有名な場所で、記念写真を撮る人が絶えない。



 また、階段のある広場に面した喫茶店「九戸茶語」を拠点に撮影した韓国のテレビ・ドラマ「オンエアー」にもこのキューフンが登場する。ロケハンをしようと台湾を訪れたテレビ・ディレクター(パク・ヨンハ)と脚本家(ソン・ユナ)、CM撮影のために韓国からやって来た女優(キム・ハヌル)とマネージャー(イ・ボムス)。この4人が偶然この町でいっしょになる。
ソン・ユナとイ・ボムスはレストラン「悲情城市」のテーブルに向かい合ってお茶を飲み、キム・ハヌルとパク・ヨンハは猫をモチーフにした店で出会った後、群がるファンを振り切ってあの石段を駆け上がる。

キューフンの行き方 台湾鉄道(台鐵)で台北から瑞芳へ約1時間。駅前で基隆客運のバス(会社名も行き先表示も漢字で書いてあるのが心強い)に乗ってキューフンへ20分。キューフン老街(旧道という意味)で下車。(観光客がみんなおりるのでわかりやすい)

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