八月のクリスマス 

  映画の設定はソウル市内だが、少し昔の風景を求めて全羅北道の群山(クンサン)で撮影された。しかし、ジョンウォン(ハン・ソッキュ)とタリム(シム・ウナ)の物語がノンフィクションだったのではと思わせるほど映画そのままの風景が残っていた群山のロケ地も、年月の経過と共に映画撮影時とは全く変わってしまった。

写真館跡


 
ハン・ソッキュの写真館はもともとセットで、撮影終了後直ちに壊されて、ガレージになった。写真館の正面にはしばらく映画の通り駐車場があったが、そこには2000年に「アルプス」という欧風レストランが建ち、軒先には「八月のクリスマス」と書いてある。
 ところで、韓国のシャッターはなぜ着色されているのだろうか???

  そして、映画から10年以上たって唐突にハン・ソッキュの写真館が復元された。
写真はTKさんが撮影されたもの。内部にはあの写真やあの写真も飾られている。


   ウリスポ

  ハン・ソッキュがシム・ウナにアイスキャンディーを買いに行った店。自販機まで映画そのままなのに驚いたものだが、木陰でアイスキャンディーを食べた古いプ ラタナスの木は自動車が角を曲ったり、駐車場に入る際、邪魔になるのか、99年夏当時すでに切り倒されてなくなっていた。「ウリスポ」は2000年に食堂に変わり、プラタナスの切り株さえも前述「アルプス」建築の際に埋められてしまった。
 この黒い乗用車は映画でも同じ位置に駐車しているのが写っている。01年にもまだあった。



   チンミ(真味)・カルグクス

 実際は「ウリスポ」の並びにある食堂。シム・ウナと先輩が昼食をとろうとして寄ったところ駐車違反取締りと勘違いした客が逃げてしまい、商売あがったりだと店の人に追い払われる「チンミ・カルグクス」。看板が「チンミ・シクタン」に変わったくらいであまり変化がなかったが、08年の情報では廃業したらしい。
 二人が仕方なく昼食をファーストフードですませたのは、小学校横にある月明山興天寺参道の木陰。そこへ買い物帰りのジョンウォンがスクーターで通りかかる。


ハン・ソッキュの家

 ハン・ソッキュが倒れて父に背負われて救急車まで運ばれる場面などで写る。長い間わからなかったロケ地。
この写真は2013年にTKさんが撮影されたもの。

一般の方が住んでいる家なので、クムグァン小学校の横とだけしておきます。


   FEEL COFFEE

 DVDのチャプターでも「今生の別れ」となっていて、ハン・ソッキュがガラス越しに勤務中のシム・ウナに別れを告げる名場面。実際には、写真館からわずか1ブロックの場所にある喫茶店「FEEL COFFEE」で撮影されている。
 この店は後に焼肉屋になってアーチ型の窓がなくなり、それもまた別の飲食店に変わって屋根の波模様だけが残る状態になったという。

 シム・ウナが取り締まりを行なっている場所は当然この喫茶店の前。すると1ブロックしか離れていない写真館は写ってしまう。そこで電話ボックスを二つ置いて写真館を隠したり、住宅の塀に違う形のものを貼付けるなどして、写真館のすぐそばとわからないよう工夫して撮影されている。


群山西小学校

 冒頭で、ハン・ソッキュの語りが校庭の画にオーバーラップして来る。また、ハン・ソッキュとシム・ウナが走るシーン、ラストの雪景色もこの校庭。改築のためすっかり校舎の様子は変わり、ペンキを塗った古タイヤもなくなった。学校を囲む壁も全面的に新しくなり、当時と変わってないのは鉄棒くらいか。


怪談の小径

 ふたりが夜一緒に歩き、ハン・ソッキュが軍隊時代の怪談をしてシム・ウナを怖がらせる。群山医療院の西側にあったが、医療院が別の施設になったのに伴い、全く変わってしまったという。

個々の場所は群山の地図を参照。

 群山への行き方 ソ ウルから群山に向かうには、バスが便利。所要時間は約3時間半。地下鉄2号線「江辺」(カンビョン)の東ソウルバスターミナルと地下鉄3・7号線の高速バスターミナル、湖南線ターミナルからバスか出ている。途中のサービスエリアで15分くらいのトイレタイム。たくさんのバスが駐車しているので、降りるとき自分のバスをしっかり確認しておくこと。


ソウル中区庁

 ソウルにもロケ地がある。転勤したシム・ウナの異動先を聞くために、ハン・ソッキュが訪れる。
ただ、ここも庁舎が改築され、正面玄関の様子は変わってしまった。
 

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