逃亡者


ウエスト・ワッカー・ドライブ


 妻殺しの容疑で逮捕された医師リチャード・キンブル(ハリソン・フォード)は護送される途中、車から逃げ出して送水管からダムにダイブし、その後疑いを晴らすためにシカゴに戻ってくる。そして、公衆電話から弁護士に連絡したのがこの場所。会話はジェラード警部(トミー・リー・ジョーンズ)たち捜査班に録音されていて、バックに聞こえてくる高架電車の走る音から、場所はニューヨーク、フィラデルフィアなど数都市のうちのいずれかに絞られ、さらに聞こえてくる「次はマーチャンダイズ・マート」というアナウンスでシカゴと断定される。
 この場所はウェスト・ワッカー・ドライブというシカゴ河に沿った通りにあって、向いのマーチャンダイズ・マート・ビル方面に通じる橋のたもと。ハリソン・フォードが電話をかける前に横断しようとして(実は公衆電話がある方向とは逆へ)、走ってくる車に立ち止まった道もそのままここに実在する。



市役所とデイリー・プラザ


 刑務所で服役している男の中に、妻を殺した犯人と同じ特徴を持つ「片腕の男」がいるという情報をつかんだハリソン・フォードはあの日自分が格闘して目撃した真犯人と同一人物かどうかを確かめるために、面会者を装って訪れる。
その刑務所の建物として使われているのがシカゴ市役所。
 現われた男を見て別人と知るや、ハリソン・フォードは囚人と言葉も交わさないままその場を去る。階段でトミー・リー・ジョーンズに見つかってしまった彼はロビーを抜けて逃げ、出口の回転ドアに脚をはさまれたところを銃撃されるが、危ういところで防弾ガラスに救われる。

 広場を逃げて行くハリソン・フォード。その背景にこの広場、すなわちデイリー・プラザの名物、ピカソ作「無題」という野外彫刻が写っている。屋上で逃走経路を見ていた警官も「奴はピカソの方へ走っている」とトランシーバーで叫ぶ。
 折から街はアイルランド出身者の祭、セント・パトリック・デーのパレードの真っ最中。ハリソン・フォードはその中にまぎれ込んで姿を消していく。
それが広場の前を走るワシントン・ストリートのシティ・バンクの横あたり。ここはリメイク版「イルマーレ」でキアヌ・リーブスが車にひかれた場所でもある。



片腕の男の家


 「片腕の男」の情報を得たハリソン・フォードはその男の家に忍び込み、重要な手がかりになる写真を手に入れる。彼はそこからトミー・リー・ジョーンズに電話を入れ、簡単に逆探知できるよう、わざと受話器をそのままテーブルに置いて家から去っていく。
 このシーンに使われたのがシカゴ市の南部プルマン地区にある家。撮影当時とは違って、家の入口にひさしが新しく作られている。またパトカーが到着するシーンで写る教会もその左どなりに建っている。
 このプルマン地区は19世紀の終わり頃、プルマン・カンパニーという列車を作る会社の従業員が住む家として計画的に作られた街で、歴史地域に指定されており、見学に来る人のためのビジター・センターまである。



ヒルトン・ホテル


 映画のクライマックス。ハリソン・フォードが乗り込んでいくのは医者の研究発表が行なわれているヒルトン・ホテル。ここの屋上を舞台に最後の戦いが展開される。

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