トゥームレイダー

 「トゥームレイダー」はカンボジアのアンコール・ワットで撮影されたという紹介をよく見る。
しかし、アンコール・ワット寺院で撮影されたシーンはおそらくひとつもない。

 アンコール・ワットは超有名だが、世界遺産には『アンコール遺跡群』として登録されていて、アンコール・ワットはその中のひとつの寺院ということになる。


 個々の寺院には"拝観料・入場料"のようなものはなくて、アンコール遺跡群のある広い国立公園のエリアに入る際に一度料金を払うだけでよいというシステムになっている。

プノン・バケン


 輸送機から降下したララ・クロフト(アンジェリーナ・ジョリー)が周辺を双眼鏡で偵察する場所。
実際にも小さな山の上にあって、周囲の景色をすべて見渡すことができる。

 ただ、アンジェリーナ・ジョリーが見ていた北方向のジャングルには何もなくて、目的の遺跡はCGで書き加えられている。

 


タ・プローム


 アンジェリーナ・ジョリーがジャングルを抜け、4DWを走らせる場所。
スポンの木(日本でいうガジュマル)が石造りの寺院を飲み込むように成長していることで有名な遺跡。

 
 写真は順に「最初に到着した場所」、「背後に人の気配を感じるシーン」、「人の気配を追って遺跡に立つと、彼女の死角を謎の少女が横切る場所」、「大蛇のようにうねる木をくぐって建物の中へ入る場面」「少女と初めて対面するシーンの背景に見える木と石塔」、「少女の差す方向にあった入口」 それぞれタ・プローム内の有名なポイントが使われている。

 ただ、映画では適当に荒れさせてあるので、きれいに修復・整備された現在の状態とは大きな違いがある。


アンコール・トム ?


 謎の組織が雇ったカンボジア人たちが遺跡に取り付けたロープを引いているが、ロープがたるんでいて、力を入れて引っ張ってないのがバレバレ。

 四方を向いた仏頭、象の鼻の装飾があることから、これはタ・プロームではなくてアンコール・トムの南門(写真)ではないかと思うが、断言はできない。
引き倒されて崩れ落ちる石仏は本物の遺跡ではなくて、門のサイズに合わせて撮影用に作られたものらしい。




 映画の中でカンボジアの実景が使われているのはわずか数分だけで、アンジェリーナ・ジョリーが地中の洞窟に落ちたシーンの後はセットで撮影されている。

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